モテない男性は、女性をすぐに特別扱いする傾向があります。
そして自分自身にものすごく価値を置いている傾向がある。
自分では普通に女性に接しているつもりかもしれませんが、客観的にみると、距離感を間違い、相手に嫌悪感を感じさせていることも多いんです。
こんにちは。
心理カウンセラー・アマヒコです。
2003年から男性向けの恋愛アドバイスをやっています。
今回は、モテない男性は女性を直視し続けてること、そしてモテる男性は女性を上手に無視している。
だから好かれるという「距離感」の話をします。
女を直視しない、上手な恋愛アプローチ
恋愛に苦悩している男たちの特徴として、女を直視し続けているという、傾向があります。
女を直視といっても、じーっと常に女の方を見ているというだけではありません。いつも女に接触しようとする・女とカラもうとしている・常に自己アピールしている、ということ。
つまり「近い」んですよね。実際の距離も、精神的な距離も何もかも。
好きな女の近くに来ちゃうと、ついしゃべり声が大きくなってしまうとか、狙った女に対して、平常心でいられないとか。 男であれば誰しも、こういう気持ちはすごくすごくわかります。 意識してる・してないは関係なく
♂「俺はここに居るよーーーーーーーーーーー!!!!」
♂「俺を見てくれーーーーーーーーーーー!!!!」
という、無言のアピールをしてしまう。
今回は、そんな男たちに「もっと上手に、女たちを無視しましょう」という アドバイスになるのですが(苦笑)、これがまた、モテない男たちにはまったく理解されないんです。
モテない男たちは、イケメン、フツメン、ブサメン関係なく
- もっともっと自分という男のことを知ってもらいたい!
- 俺がどれだけ君のことが好きか、女に理解させたい!
- 俺の純愛ぶり、真剣ぶりを知ってくれれば、あの子は俺に惚れてくれるはずだ!
こういう間違った考え方で、頭がいっぱい。どうやって、自分の気持ちを好きな女のハートに押し込むかということしか考えず、すべてが直線的すぎて、ウブすぎる。
恋愛アプローチの勝率は、決して高くないと思います。
自分の中の恋愛感情に支配され、自分のペース、自分のものさしでしか、物事を考えていない。
いかにして、自分の気持ちを好きな女のハートに押し込むかという「押し」の考え方では、あまり好きではない女(自分から見た二軍女子)は落とせても、好きすぎる本命女は絶対にオトせません。
今回の「距離感」の話でいうと、近すぎるし、ウザいということ。
そういうことは、彼氏という関係性がみえたとき(そこではじめて)上手に俺アピールをすればいいし、彼氏という関係性がみえたとき(そこではじめて)愛情量を見せつけて、押せばいい。
モテない男たちが、いったいどこで聞きかじってきたか知りませんが、女から見て彼氏候補でさえない男たちが
- 彼氏気取りのド勘違いな行動
- 誰のマネかわからない、イタい振る舞い
- 映画のセリフとカン違いするほどの、赤面もののズレたセリフ
を、女に発射して勝手に自爆するケースが多すぎる。
例えば、うかつにマネをして、大やけどする例を挙げると、やり手の営業マンが書いた恋愛本をそのままやっちゃうコトとかです。危険すぎる。
決まって彼らは、女を誘うときのテクニックとして「自分を商品と思って、女に売り込め」的なことを書いていますが、そのメカニズムを冷静に見てみると、実は彼らは驚くほど、自分自身を、女に対して売り込んでいません 。
もともとの関係性が「客と売り手」という立場で営業マンが一段下ですから、不審がられずに思う存分自己開示できる。自己開示するほど相手には信頼されるし、安心感を与えることができる。
また、女と対等な立場の恋愛アプローチであっても、やり手の営業マンは話を膨らませる前に、女の話を先に引き出そうとするので、いくらでも相手の話を聞ける。 その日の話のネタ帳は、その日、女のしゃべりたいことであって自分が話そうと思っている内容ではない。
モテる営業マンたちの実態を見れば見るほど、驚くほど自分を売り込んでいませんし、自分のことを話していません(笑)
ヤリ手営業マンたちの「自分を売り込め」を、言葉だけ聞きかじってマネをすると、ほとんどの男たちは信じられないほどの大ミスをします。
好きすぎて、つい、狙った女に気持ちが向いてしまう男たちにとって「自分を売り込めば好きな女を落とせる!!」というアドバイスは、彼女を誘いたくてガマンできない男たちにとって、まさに甘い蜜のテクニックだと思います。
モテない男たちが、女との距離を間違い、女を直視し、誘えば誘うほどにいつのまにか嫌われてしまう理由の1つが、こういう、要素分解されていない恋愛テクニック、他人の体験談をそのまま自分で試すことが原因の1つだと思います。
- 女との関係性が浅いのに、女を直視し続けていると、なぜモテないか?
- 反対に、モテる男たちは女とウマく距離を取る、上手に無視をすることで、なぜモテることに繋がるのか?
その理由は、女を直視し続けていると女を気楽にさせることができず、怖がられて進展しずらいことを、モテる男たちは知っているからです。
女だけに限りません。あなただって、自分を監視し、直視する人に好意を感じ無いはず。会社の上司とか、バイト先の店長とか、どんなに人当たりの良い上司であっても、あなたは「見られてる」と常に意識しているし、心のどこかで、やっぱり油断してないでしょう?
あなたに直視されている、あなたに意識されているナと感づいていた女たちも、上司からあなたが感じているプレッシャー(圧力)と、同じようなプレッシャーを、あなたから感じている んです。
その状態で、いきなり食事になんて誘えば、確実にNOでしょ?って話。
女のほうを見たいのはわかる。自分の意識が、ついつい好きな女のほうに行っちゃうのもわかる。
でも、近くに居すぎない。プレッシャーを感じさせない。 周囲の誰もがうらやむ、そのカワイイ女を、いつの間にかオトせているのは、常に女の近くに居よう!女をそばで見ていよう!とした男たちではなく ちょっとだけ離れていた男です。
つまり、モテる男たちは(恋愛に苦悩していている男たちとは真逆で)常にちょっとだけ離れて女をみている。女と接している。
余計なことして、女にプレッシャーを感じさせない。
つまり、彼らは、女と距離を取るのが抜群に上手い、拒絶ではなく上手に無視ができるんです。
この距離感がわかっているから、好きな女と異性友達になって「とにかく近くにいよう!」なんてタブーを犯さないし、狙った女に彼氏がいても気にしない(笑) どちらかというと、彼氏とか彼氏候補とかいてくれたほうが、女自身が気楽に接してくれるので、社交辞令でさえ、意気投合しやすい。( ※ このあたりは、女を口説く10の基本 をサク読みしておいてください。)
女を口説く10の基本を毎日使っている彼らは、好きだからといって、女を直視し続けていたら、ウマくいくものもウマく進展しません。
女を誘いやすい、ちょうど良い距離とは?
「女とウマく離れていましょう」「上手に無視しておきましょう」と言われても、モテない男たちは一斉に反論したくなると思います。
♂「距離をあけたら、他の男に取られちゃう」
♂「距離をあけたら、自分のことが忘れられてしまいそう」
♂「俺はあの子の近くに24時間、真横 50cmにでもいたいくらい好きなんだよー!!」
その気持ちは理解します。
でもウブすぎて(女から見たとき怖すぎて)モテる男たちのライバルに、なり得ません(笑)
というより、あなたも経験があると思うんですが、ムリに誰かの近くにいようとすればするほど嫌われたってこと、ありませんか?
狙った女が、あなたの真横のデスクで仕事をしていたとしても、女の心の位置が遠ければ、絶対にオトせない。
モテる男たちが、狙った女の近くにいることにこだわらず、ムダな緊張状態・対立状態を生まないように誘っています。
なので、あなたが好きな女を目の前にして、上手に女を無視するとき、いつも考えておくべきことは
- 女には気楽でいてもらう
- しつこくしないこと
- ウザいと思われないこと
つまり、自分という男を目の前にしたとき、女たちにいらぬ緊張状態を発生させないようにすること。 これが大事です。
いざ、飲み会とかで隣の席になったときとか、休憩中に自動販売機の前でばったり同タイミングになったときとか、いつも直視していて女と気まずかったら、どうでもいい話題から盛り上がって、意気投合して笑いあうことできますか?(笑)
♂「真剣な俺には、女からの社交辞令などいらぬっっ!(北斗の拳のラオウ風)」 と、アタマカッチカチで考えているモテない男たちもいるかと思いますが、恋愛は人間関係の発展型なので、社交辞令をうまく活用しないと誰とも親しくなっていけない。
というより、普通に生きてりゃ、口から出てくる言葉の8割以上が社交辞令ですし、女を直視して、怖がられて、気楽さがなくなると、女からの社交辞令さえなくなり、ガン無視される。
恋愛に限らず、特定の人を直視し続けるのをヤメる。あなたを目の間にした人たちに気楽にいてもらう。
これは、円満な人間関係を築く上で欠かせないことですね。
さて、今日のあなたは、周囲の人たちに「気楽に接して」もらえましたか?
上手に無視することができましたか? 無視することになれてなくて、ちょっと「拒絶しすぎ」でしたか?(笑)
恋愛や人間関係が上手な人は、無意識で身についているんですが、上手に無視をするって慣れが必要です。
やり過ぎたと思ったら、明日は「おはよー」って、軽くフォローしておきましょう。
狙った女だけでなく、あなたの周囲の人たちに気楽でいてもらうには、あなた自身が気楽に接すること、自然体でいることが大事です。
でも、もしも、狙っている女に好きバレした。アタックしたけどダメだった。恋愛アプローチしたことで、女との関係性がおかしくなってしまった。 女からの社交辞令なんてとっくにぶっ飛んでしまって、毎日、ガン無視されているならば、この考え方だけでは解決できないので、 女を口説く10の基本を読んでおいてください。
女たちの心の裏側、ズルさ、本音、汚さ、プライドを、一切のキレイ事なしで、突いていくしかありませんネ。
好きな女の近くに来ちゃうと、じっと見てしまうとか、つい声が大きくなってしまうとか、狙った女に対して平常心でいられない男たちとか。
女に好かれるためにちょうど良い「距離」を忘れてしまう男たちって、意外なほど多いです。
女を直視せず、上手に無視しましょう。 必要なときに楽しくカラんでくれたほうが、女たちも気楽で、実はウレシイんです(笑)
アマヒコでした。
ではまた!